ツーリング登山の3つのメリット・デメリット

バイクでツーリングして登山道まで行くメリットを紹介する。結論を言うと万人にオススメはできないが、メリット・デメリットを挙げるので総合的に判断してほしい。個人的には体力的に余裕があれば試して見てほしい。

以下、個人的な経験からメリット・デメリットを紹介する。バイクで登山に行こうと思っている方は参考にしてほしい。

参考にしてほしい方

登山にバイクで行く方は少数派であると思うが、個人的には面白いと思っているので興味がある人は試してみてほしい。

実際にバイクで登山に向かう人であれば当然、考えるであろうことを挙げてみた。

メリット

楽しい

そもそもなぜバイクに乗るのかといえば、楽しいからの一言に尽きるのである。

バイクに乗ること自体が危険なはずなのに乗っているということはデメリットを享受できる度量がある、もしくはデメリットについては考えていないかのどちらかだろう。

バイクに乗って楽しく、登山をして楽しく、バイクに乗って楽しいという3つの行程で1日を楽しむことができる。

バイクに乗っていて楽しいと思う人は、迷わずにバイクに乗って登山に出かけよう！

確実に駐車できる

駐車場に停められるかどうかは、登山における心配ごとの一つかと思う。その心配がなくなるメリットは大きいと思う。

特に大きなバイクでなければ、確実にバイクを駐輪できる。四輪車で登山に行く場合、大きな駐車場を持つ登山口を除いて、常に駐車場に駐車できない心配を抱えることになる。

バイクであれば、特に心配することなく駐車場に停めることができる。例え駐車場が満車でも、四輪車が入れない隙間にバイクをねじ込むことができる。僕も幾度となく、ねじ込むことに成功している。

駐車場を確保するために朝早くから登山に向かう必要がなくなる。もっとも早くから登山すべきではあるが。

バイク好きであれば、移動がただの移動ではなく、移動から趣味になる。山に行くこと自体がツーリングとなり一石二鳥なのである。

林道でのすれ違いが容易

登山口までの道が狭い山は多々ある。

狭いところで対向車が来ると神経をすり減らすようなすれ違いをしなければならない。対向車が来ないことを祈りながらの運転になりストレスが溜まる。

こちらもバイクのサイズにもよるが、道路脇によるだけで簡単にすれ違いができるので、林道が狭いことを殊更心配する必要はない。登山道までの道や駐車場の心配に神経を消耗する必要はないので、気軽に登山に向かうことができる。

デメリット

体力的な負担

移動距離に比例して疲労感は増大していく。短い距離であれば、大したデメリットにはなり得ないが、長い距離の移動になった場合にデメリットになる。

バイクは四輪の車に比べて多くの体力を消費する。行きのバイクで消耗して、登山でも消耗して、さらに帰りのバイクでも体力を消耗する。帰りにバイクに乗ると疲労が相当なものになるので、十分体力的な余裕を見ておく必要がある。そうでなければ、疲労で事故する可能性が高くなる。

登山でもバイクでも体力的に不安があれば、バイクで登山に向かうのは避けることが賢明である。

暑い・寒い

バイクは生身で自然と対峙することになる。

車であれば、エアコンをつけることで行きは登山口まで快適に到達でき、帰りも登山口についてから車に乗って快適に帰宅することができる。

また山から降りてきて、車に乗ると登山が終わったという緊張感からの開放もあり、運転手でなければ寝てしまうくらいの極楽である。

バイクはそれがない。車であれば、自然と向き合う時間は車に乗り込んだ時点で終了するが、バイクはまさに帰宅するまでが登山なのである。

山から降りてきても緊張感をゆるめてはならない。引き続き緊張感を持って帰宅する必要がある。そして、季節に応じた暑い、寒いに耐えて帰宅する必要がある。登山で体力を使ったあとの暑い、寒いは通常以上に体にこたえるので注意が必要である。

バイクに快適性を求めることはできない。それを許容できる人間だけがバイクにまたがる。

積載量

登山には多くの荷物を積載する必要がある。行程の短い登山であれば問題はないが、行程が長く慣ればなるほど、荷物が増えていくので、バイクに積載できるか注意が必要である。

荷物を積載するバッグなどがバイクについていれば心配することはないが、なければ、そのまま背負うことになる。常に荷物を背負い続けるのは、肩や背中に負担がかかるので、なるべく避けたい。

積載できたとしてもできる量は少なくなるので、道具の選定をする必要がある。本当に必要な精鋭だけを持ち運ぶことになる。

特にテント泊を考えている場合はかなり難しくなる。テント泊用のザックを背負ってバイクを運転することになるので、体を動かしにくくなるので注意が必要である。

テントなどの大きく重いものはバイクについているバッグに入れて、軽いものはザックに入れておく等の工夫をして負担を減らす必要がある。

そもそもバイクは荷物を運ぶ用途には向いていない。バイクで登山に行くのであれば、荷物は必要最小限に抑えよう。

総括

基本的にはバイクで登山に向かうことはオススメしない。十分な体力を有している等、デメリットを受け入れる度量があれば特に問題はない。

どうやって登山に向かうかは人それぞれ様々なので、メリットとデメリットを天秤にかけて、メリットが上回るようであれば、バイクで向かうことをオススメする。

バイクで行くとツーリングと登山の欲張りセットになる。登山とツーリングを一つ一つ楽しむ姿勢も大切なことだと思うので、詰め込み過ぎにこだわる必要はないとは思う。