錫杖ヶ岳 加太向井ルートから登る(登山初心者にもおすすめ)

低山その他
加太駅付近から眺める

三重県亀山市の錫杖ヶ岳(676m)に登ってきた。それほど高くない山だが、きれいな三角の山頂で遠くからでも錫杖ヶ岳と認識できる。

アクセス

登山口を示すわかりやすい看板があるので見落とすことはない。

今回は名阪国道からアクセスしやすい、加太向井ルートを紹介する。名阪国道の向井ICを降りるとすぐに「錫杖ヶ岳登山口」という看板があり、それに従い数分林道を走ると登山口の駐車場につく。駐車場は道路の路肩に十数台停める場所がある。今回は休日の午前中で、駐車場は満車に近い状態であった。過去2回午後に登ったことがあるが、午後のほうが空いているのではないかと思う。登りきったあとの山頂が広くはないのであまり車が多いと、山頂の人も多いので山頂でまったり過ごすことは難しいかもしれない。

変化に富んだ登山道

登山の手始めとして

登山道は次の3つのゾーンに分けることができる。1.沢歩き、2.尾根歩き、3.鎖場である。それに加えて山頂の眺望がよく、歩行時間も往復で2時間〜程度なので、登山のスターターセットとして優れている。楽しいところをギュッと詰め込んだ魅力的な山である。また登山道は0合目から10合目までに分かれており、目安として便利である。

加太向井コースは駐車場(約250m)から山頂(676m)まで約400mほどの登りである。

沢歩き(0~5合目)
沢沿いの涼しい道を行く。

登山道からは小さな沢沿いの道を進んでいく。沢の冷気を含んだ冷たい風を感じる。また渡渉(川を渡る)箇所もあり、水の冷たさを感じることができる。水の流れる音を聞きながら爽やかな気持ちで登れる。沢筋から尾根の柚之木峠に取り付くまでは穏やかな登りが続く。柚之木峠からは緩やかな登山道からは一転して急登が続く。

尾根歩き(5~9合目)
尾根線を行く。それまでは杉の植林地帯であったが、広葉樹も目立つようになる。

沢が終わると次は尾根に取り付く。尾根線は急登が続く。かなりの傾斜なので、しんどい登りになる。ゆっくりじっくり登っても良いし、距離は長くはないので一気に登ってしまうのも良いかもしれない。

鎖場(9~10合目)
鎖場の登場。

尾根歩きが終盤になると岩場、鎖場がある。三点確保で丁寧に登れば問題なく登れる。鎖場の面白さはそのスリルにあると思う。ここでも少々のスリルを味わえ楽しい。足だけではなく、手も使って全身で山登りを体感しよう。鎖が用意されているが、特に使わなくても登ることができる。必要に応じて使うようにしたほうがよい。鎖に頼りすぎてバランスを失う危険性があるので、使用に気をつける必要がある。

山頂(10合目)
亀山・鈴鹿方面をみる。

山頂は360度の展望である。伊勢平野方面を見下ろし、伊勢湾まで見渡すことができる。北は鈴鹿山脈の連なりを観察できる。岩に座り、まったり景色を楽しむことができる。

その他の見どころ

休憩ポイント
テーブル付きの休憩ポイント。

登山道の途中にはところどころに休憩ポイントがある。0〜5合目までにはないが、柚木峠からは休憩ポイント数箇所ある。尾根の魅力の一つは風通しがよいことだと思う。尾根に吹く風を感じならがお茶でも飲んでまったりしたいポイントである。

ニホントカゲ
立派な体格。しっぽは自切させれている。

道中、ニホントカゲをしっぽが青い子どもも含めて何匹も見つけた。前に訪れたときもニホントカゲを目撃しているので、個体数がそこそこ多いのかもしれない。このトカゲはカナヘビよりも数段動きが早いので、姿をこの目で確かめることは困難であるがいい感じに止まってくれた。

総括

登山初心者にもおすすめできる、沢・尾根・鎖・360度眺望の全部入り欲張りセットの登山を楽しむことができる。もちろん各地の山に登られているベテランにもまったり楽しんでいただける良い山であると思う。山に少しでも興味のある方は一度登られてみてはいかがだろうか。

駐車場は以下の地図の真ん中あたり。

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