早池峰山 河原の坊から小田越コースで登る

低山

8月8日(月)に岩手県の北上高地の最高峰たる早池峰山に登ってきた。

ガスで山頂からの景色は何も見えなかったが、岩の道を直登するルートで楽しく歩くことができた。

コースタイムとしてはそれほど長くなく、早くに登り始めれば午前中に山行を終えてしまうことが可能な山だ。

岩が滑りやすいので注意が必要な山である。またハシゴがある岩があるので、ハシゴが苦手な人は頑張って登る必要がある。

誰にオススメする山・コースか

早池峰山へ登るルートとしては今回のルートが王道である。最も短いルートですぐに登ることができる。

・早池峰山に初めて登る方
・登りごたえのある急登に登りたい方
・岩の道を登っていきたい方

途中にハシゴもあるほどの急な登りなので、かなり登りごたえがある。歩く時間はそれほど長くはないが、満足度の高い山行になった。

駐車場

河原の坊駐車場を使用することができる。ここが登山口に一番近い駐車場である。

今回は8月8日(月)11時30分頃に到着した。平日ということもあってか駐車場には余裕があった。休日は満車になる可能性が考えられる。

登山道が始まる小田越には駐車場がないので、河原の坊から2㎞、45分の林道を歩く。

ハイシーズンの休日はふもとからバスが運行しているので、ふもとに車を停めてバスで登山口まで登っていく。

バスには岳という集落の駐車場に車をおいて、そこから乗車することができる。バスは登山口のある小田越まで運航している。

早池峰国定公園 トップページ
花巻市

バスは参考までに2022年は6月12日から8月7日までの土、日、祝のみの運航である。平日はバスが運航していないので、河原の坊から歩くことになる。

駐車場にはトイレも整備されており、歩き始める拠点としても便利である。

登山コース・コースタイム

以下のルートでピストン登山をした。

コースタイムはYAMAPの地図を選考にした。

登り2時間45分
下り2時間15分
合計5時間

合計5時間なので、登山としては軽量の部類に入るのではないかと思う。短いとはいえ、急登を登るので、頑張っていこう!

標高差

標高差の割に登山時間は少ないように感じた。それは急登が続くからだろう。

河原の坊(標高1050m)→早池峰山(標高1917m)

標高差おおよそ900mを登る。

歩く距離にしては標高差があるので、相応の急登を登る。単純に登山道を歩いて登っているだけなのに、振り返ってみるとかなりの高度感がある。

疲労度・危険度

毎回、独断と偏見で疲労度と危険度を評価している。

疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。

疲労度★★
危険度★★★

疲労度についてはコースタイム的には河原の坊から合計5時間の行程になるので、少なからず体力は必要になる。慣れている人であれば、特に問題なく山行を終えることができるだろう。

危険度については岩が多いこと、急なのぼりであることを勘案して★3つにした。

丁寧に登っていれば危険を感じることはないが、ツルツルと滑る岩が多いので、かなり慎重に登るように注意したい。滑らないことにこだわらずに、滑ることを前提として歩いた方がよい

登山コース

河原の坊登山口→早池峰山

河原の坊の駐車場から進んでいくと、すぐに河原の坊コースの登山口に到着する。ここは登山道が崩落したので歩けなくなっている。しばらく復旧していないので、今後の復旧にもあまり期待はできない。

河原の坊からの小田越の登山口までは2kmの舗装路を歩いて行く。カバノキ属の木が標高1000m程度から現れるのを見ると、近畿に住む人間としてはかなり北の地まで来たのだなと思う。

また河原の坊からそれほど歩いていない時点で、クマと遭遇した。小さいクマであったが、初めてクマと遭遇してビックリした。

それまで「ある日、森の中、クマさんに出会った。」なんてあるわけないだろ!と思っていたが、ある話なのだなと思った。

後で河原の坊にある早池峰総合休憩所の方に話を聞くと、この辺りがクマの通り道になっているとのことで、よくクマを見るそうである。歩く方は注意してほしい。

しばらく歩くと小田越の登山口に到着した。ここは北の早池峰山、南の薬師岳への入口である。今回は時間がなかったので、薬師岳には登れなかったが、次回は訪れたいと思う。

ここには簡易トイレが整備されており、トイレは済ませてから登山を始めるようにしたい。

早池峰山では屋外排泄に対して、念入りに避けるように周知されている。携帯トイレも購入できるようになっている。今まで携帯トイレは持ち運んでいなかったが、認識を改める必要があると思った。

最初は木道から始まる。

まだ標高は1400mほどであるが、標高2000mを超えた日本アルプスの樹林帯と同じ匂いがする。やはり北の地に来たことを実感する。

高山を何度経験しても再度登りたくなるのは、この匂いを再びかぎたいからという理由もあるかもしれない。一昨日、昨日に登った鳥海山、月山は樹林帯がなかった。久しぶりにこの匂いを楽しめてよかった。

それほど歩かないうちに樹林帯を突破し、岩場が現れる。この景色を見るだけでも十分に満足できるほどの荒々しい山容である。

この山は蛇紋岩で構成されたモナドノック(侵食に取り残された丘)らしい。風化に比較的強い蛇紋岩で構成されているので、あたりの山よりも二周りほど高い。

また蛇紋岩は植物が嫌うマグネシウムを多く含むので、それに適応した固有の植物が生育するようだ。高山植物については勉強中なので、正直よくわからかった。

南を眺めると小田越山荘の屋根が小さく見える(写真中央)。さらに奥には薬師岳があるはずだが、雲に隠れてしまって見えない。

早池峰山の登山道は斜面を直登するような登山道になっている。関西から来た僕には伊吹山をそのまま直登するような感覚を得た。

また北沢峠からの甲斐駒ヶ岳の直登ルートを少々彷彿とさせるような岩と急登である。

そのような岩が洪水のように溢れ出る間を登っていく。

かなりの急登で後ろを振り返ると少々恐怖感を覚えるような、崖の上に立ったような恐怖感がある。

滑るとそのまま下まで落ちてしまうように感じる。実際には滑り落ちるほどの斜度ではないと思う。

不思議な色の岩の間を上っていく。岩がツルツル滑りやすくなっているところが多いので、注意が必要である。晴れているときでも滑りやすいが、雨が降れば輪をかけて滑りやすいと思われる。

今回最も目についてたのがタカネナデシコである。細く柔らかな花びらが風の中でも、しなやかに美しく咲いていた。

この紫っぽい色は何色かと調べてみると「撫子(なでしこ)色」というナデシコ専用の色があるみたいだ。

ハシゴはなかなか高度感があるが、傾斜はゆるめなのでそれほどの恐怖感はない。しかし下を見おろすと少々の恐怖を感じた。

ガスの中では水滴がついていて滑りやすいので少々注意が必要。

ハシゴを突破すれば山頂まではもうすぐである。剣ヶ峰への分岐からはほとんど平坦な道を進んでいく。

僕はこの標識を確認していながら、なぜか山頂の方ではなく、剣ヶ峰方面へと間違えて歩いていた。すぐに気づいて山頂に向かった。

山頂へはハイマツの間を進んでいく。ハイマツの間を歩くと、ハイマツの海の中を泳いでいるように感じる。

またハイマツが風でゆれるのを見ると、波立っているように見える。なぜこうも海の様に見えるのか。

山頂直下の登りを登っていく。山頂はすぐそこである。

山頂には避難小屋がある。山行予定に組み込んでの宿泊はできない。あくまでも避難小屋である。

携帯トイレの販売場所があり、携帯トイレの使用を前提としたトイレも整備されている。

山頂には神社の朱い社殿が建っている。信仰の山らしい剣も刺さっていてよい。

またしても山頂は曇で景色は全く見えない。薬師岳方面も晴れていればよく見えるだろうが、ダメです。

なんだよ、もう。またかよぉぉぉ!

下山路は登ってきた道と同じ道をたどる。

大体の石が滑るが、図鑑で見れるような青っぽい色をした蛇紋岩は特によく滑るので丁寧に下る。

御金蔵は西からの風を防いでくれる。ここも基本的には西から東に抜ける風が恒常的に吹いていると思うが、その風から逃れて一休みにするのに最適だ。

今日も風が強かったが、ここに少し避難してから下った。

下ってくると少々晴れてきた。木漏れ日の中の登山道を歩くのは気持ち良すぎだろ!

帰りにようやく薬師岳方面が開けていた。薬師岳は花崗岩の山らしいので、また違った山容になっているようだ。

小田越の登山口から林道を歩いていると、ダケカンバの間からちらりと早池峰山の稜線が見えた。下りれば晴れてくるのは山でのお約束だ。決して悔しくはない。悔しくなんかない……っ。

今回もお疲れ様!

総括

他の山では見ることができないような変わった色の岩で構成された山だなという感想を持った。

森林限界を抜けた先に見たことのない、茶色っぽい岩を見たときに異世界に来たのではないかと思った。それほどに予想していなかった色の山容だった。

今回は飯豊連峰に2泊3日で縦走する計画だったが、飯豊連峰への道が崩壊したとの連絡をデマンドバスを予約していた西会津町から連絡をもらって急遽変更して、東北の山を巡る旅になった。

2022年8月6日~8日にかけて、鳥海山、月山、早池峰山の3つの山に登った。それぞれ特徴のある山でそれぞれ楽しかった。惜しむらくはすべてガスに覆われていた点である。また東北を訪れてこれらの山に登りたいものである。

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