御池岳 鞍掛峠から 雨上がり(ヤマビル注意)

鈴鹿十座
サバンナのような山頂

今回の登山の概要

御池岳は鈴鹿山脈の最高峰である(標高1247m)。テーブルマウンテンと呼ばれる、平坦な山頂が広がる。また、ヤマビルに注意したい。

今回は御池岳で最もお手軽なコースから登った。山頂は平坦で広いので、散策をするには登り下りの時間を短縮して、散策の時間に充てることが得策である。すぐに登れ、山頂をのんびり散策することができる気持ちの良いコースである。

どんな人にオススメする山(コース)か

今回は鞍掛峠からのコースを登った。このコースは以下のような方にオススメするコースである。もちろん、該当しない方でもどんどん登ることをオススメする。

初めて御池岳に登る人
・手軽に御池岳に登りたい人
・平坦な山頂が好きな人

特に初めて御池岳に登る人にとっては最も無難なコースなるのではないかと思う。

注意点(ヤマビル)

ヤマビルについて

鈴鹿山脈に登る際に気をつけて欲しいのがヤマビルである。ヤマビルは花崗岩質よりも石灰岩室を好むらしく、藤原岳や御池岳に多い。

湿った落ち葉の地面などに潜んでいる。炭酸ガスや体温で動物を感知して、シャクトリムシのように進み、動物に取り付き吸血する。その際にヒルジンという麻酔作用と血液凝固を妨げる物質を出すので、吸血されても気づかず、ヤマビルの吸血を終わらせても血が止まらない。

ヤマビルについては以下のサイトが詳しい(神奈川県の丹沢山地もヤマビルが多いことで有名)。

ヤマビルにご注意を!
ヤマビル情報

ヤマビルが活発に行動するのは、20℃以上の雨の日もしくは雨上がりと言われている。そのタイミングでヤマビルが多いと言われる山域に入る際は注意が必要である。

ヤマビル対策

ヤマビルの対策には「ヒル下がりのジョニー」などの忌避剤を散布して登るべきである。もしくは塩漬けにした靴下を履くなどの方法も存在するようである。以下リンクはヒル下がりのジョニー。

株式会社エコ・トレード ヒル下がりのジョニー 140ml

また、そのような忌避剤を使わないストロングスタイルも存在する。なるべく皮膚を露出しないようにして、ズボンを登ってきたらはじき落とす。またあえて半ズボンで歩き、登ってきたヤマビルを殲滅する猛者もいるようである。

特に今回、僕は忌避剤を使わないストロングスタイルで登った。ヤマビルが最も活動する20℃以上の雨上がりの日に登山をしたので、足元からどんどんヤマビルが登る恐怖の登山になった。山の景色よりもヤマビルが登ってきているかどうかが気になるので、忌避剤を使うことを非常にオススメする。僕は今回の登山で数十匹のヤマビルを弾き飛ばした

駐車場

鞍掛峠のトンネルの両端に駐車場がある。十数台は止めれるかと思う。ただそれだけで十分かと言うとそうではない。三重県側であれば道中に止めれそうな場所もあるが、そこは各自の判断に任せる。停められなかった場合の別の計画を持っていくべきかとは思う。

駐車場の時点からヤマビルが潜んでいる危険性があるので、注意が必要である。別の登山者が山中でヤマビルに吸血されていて、駐車場に着いて気づいて落とすというパターンが存在するのだろう。ヤマビルとの対決は駐車場から始まる。油断は禁物である。

どんな登山道か

峠から登るコース

鞍掛峠から尾根線をぐんぐん登っていく登山道である。開けたところが多く、気持ちの良い登山道になるかと思う。僕が登った時は雨上がりで、ガスが多かったので実感はできなかったが、ぜひ晴れた日に爽快な登山をしてほしいと思う

これはこれで乙であるが、晴れてたら気持ち良いと思う。

またくどいがヤマビルの話をする。谷筋の方がヤマビルが多いらしいが(実際にそう思う)、尾根線にも十分にヤマビルは存在する。決して油断してはならない。

標高差

山頂は1247mで鈴鹿山脈の最高峰である。ちなみに2番目は雨乞岳(標高1237m)。主峰と呼ばれる御在所岳(標高1212m)は3番目の高さである。

駐車場の標高は600m程度で、山頂までのおおよそ標高差600mほどを登るルートである。標高差600mというと初心者の方でも休憩しながら登っていけば十分に登れる標高差である。初心者なので、もちろん疲労はかなりすると思う。また、たまに山に登る方にも十分に登れる山であると思う。

疲労度・危険度

疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★が最も安全)。上記の体力度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。

疲労度★★
危険度★★(ヤマビルに注意)

峠の高いところから登り始めることになるので、それほどの標高差を稼ぐ必要ない。手軽な部類の登山になるだろう。危険な箇所も特にはない。テーブルマウンテンの散策をしていると、踏み跡が不明瞭な箇所が多いので、道迷いには注意したい

コースタイム

鞍掛峠からYAMAPのコースタイムで1時間50分ほどでテーブルマウンテンに到達する。そこからは幾分か平坦な道になる。そこから50分ほどで合計2時間40分ほどで御池岳山頂に登頂できる。今回はその道を往復した。 

平坦な道で非常に歩きやすい。

コースタイム的には三重県側に鞍掛峠を少し下ったところに登山道がある、コグルミ谷コースの方が少しだけ早く登ることができる。登り、下りのどちらかはこちらにして、周回するルートを楽しむのも良いかもしれない。

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成

下りは2時間ほどかかるので、山頂まで行って帰るだけであれば、合計で5時間を超える山行になると見込んでおけば問題はない。

山頂(テーブルマウンテン)散策

この山はテーブルマウンテンという山の上が平坦で広い所が特徴である。その所々に見どころがあるので、ゆっくり散策したい。山の上が平坦で散策を楽しめるところは多くは無いと思うので、ぜひ歩いてほしい。

御池と呼ばれる所以の池が複数あったり、日本庭園と呼ばれる岩と植物のコントラストが美しいところがある。

いくつもの池が存在する。この池(水たまり)は晴れたら干上がりそう。

そのために登り下りの合計だけではなく、山頂の散策に時間を設ける必要がある。ゆっくり散策したいのであれば2時間程度を目安に山頂散策の時間を考えておけばよいのではないかと思う。

草原や木々の間を歩いたりする

もちろん2時間よりも早くきりあげても良いし、もっとゆっくり楽しんでも良いと思うが、目安として2時間は頭にあっても良いと思う。それを含めて合計で登山にかかる時間は7時間程度を目安にすればよいのではないかと思う。

山頂

晴れていれば少し開けているので、景色は楽しめそう。

山頂は少し景色が開けているだけである。個人的には山頂に長居するよりは、散策に繰り出す方が楽しいと思う。山頂に登ることにこだわらずに散策をメインに楽しんでも良いかと思う。またテーブルマウンテンといえど山頂到達には少々登りがある。

総括

テーブルマウンテンのという特殊な地形を楽しめる山である。見晴らしが良くどこまでも歩いて行ける山頂部分はとても楽しいので、一度登ることをぜひオススメする。

またクドいようだが、ヤマビルには要注意である。山頂でも登ってくる。吸血された時点ではで痛みもかゆみもなく、少々血が止まらくなくなるだけであるが、2,3日後から数日痒くなるので実害も伴う。また気持ち悪いものなので、なるべく避けたい。

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