2019年11月6日に釈迦ヶ岳に登ってきた。
鈴鹿セブンマウンテンの一角に座する釈迦ヶ岳に登ってきた。山頂からの眺望は東側(三重県の平野方面)が開けているのみであるが、満足の眺望である。
釈迦ヶ岳に初心者の方や初めて登る場合は、急なところや道がが不明瞭なところがあるので、このコースはオススメしない。
初めての場合は朝明渓谷からの登山道をオススメする。2度目以降に釈迦ヶ岳に登るのであれば、こちらを大いにオススメする。
稜線歩きも楽しめるコースなので、非常に気持ちよい山歩きができるよきコースであった。
登山者の多さ | 少なくはない(筆者の感想) |
駐車場 | 数台駐車可能 |
お手洗の有無 | なし |
コンビニ | 登山口付近にコンビニなし |
温泉 | 片岡温泉(アクアイグニス) 駐車場から11.5km |
どんな人にオススメする山か
急登が続くので初めて釈迦ヶ岳に登る方にはオススメできない。特に下山に使ったルートは、急なことに加えて登山道が不明瞭なところがあるので避けることが無難である。
・2度目以降釈迦ヶ岳に登りたい
・静かな道で登りたい方
・稜線歩きをしたい方
三池岳からの稜線歩きは非常に気持ちがいいのでオススメ登山道である。
駐車場
八風キャンプ場からさらに奥へ少し進んだところに八風射撃場跡の駐車場がある。数台しか停めることのできない小さな駐車場なので、駐車できないことも頭に入れておく必要がある。
ナビは八風キャンプ場にセットしておいてもう少し奥に進めばよい。キャンプ場を過ぎて橋を2つ過ぎた先に駐車場はある。
八風キャンプ場付近にも駐車場はあるが、多いとは言えないので注意が必要である。
難易度
疲労度・危険度
毎回、独断と偏見で疲労度と危険度を評価している。
疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。
疲労度★★
危険度★★
疲労度してはそれなりの距離を歩くのそこそこの疲労がたまることが予測される。初心者では相当きつい可能性があるので、初心者を脱した方以上が登ることをオススメする。
危険度については急登が続くこと、登山道が不明瞭なところがあるために★を2つにした。岩場などは特にないので気を付けて歩けば問題はない。油断すれば危険なことは、どのレベルの登山であっても言えることなので、油断は禁物である。
標高差
標高400mの八風射撃場跡から標高1091.9mの釈迦ヶ岳山頂までの約700mの標高差を登る。
標高差が500mを越えてくると筆者主観的には初心者レベルではなく、中級者や運動を習慣的に行っている人でないと厳しい体力レベルになる。誰にでも当てはまる基準ではないが、参考までに覚えていただければと思う。
コースタイム・登山コース
コースタイム
コースタイムの参考はYAMAPから。おおよその分数にしている。
登り:3時間20分
下り:2時間
合計:5時間20分
休憩を合わせれば6時間付近を目安に計画をたてればよいかと思う。中級者以上であれば十分に楽しめるコースになるだろう。
今回筆者が下山に使用した岩ヶ峰を経由するコースについて、コースタイム自体は2時間35分のコースであるが、かなりの急登部分があるので初心者の登山はオススメできない。
またルートが不明瞭な部分があるので、初めて釈迦ヶ岳に登る場合は朝明渓谷からのルートで登るのが良いのではないかと思う。
朝明渓谷からのコースでは駐車場を出発して2時間35分のコースタイムで山頂に到達でき、登山者が多く登山道が明瞭なためにこちらのコースをオススメする。こちらはガレ場ザレ場があるようだが、注意して進めば問題はない模様である。
今回の登山コース
筆者の登山コースはこちら。
釈迦ヶ岳(鈴鹿)-2019-11-06 / ずんやまさんの仙香山・北山(三重県)・釈迦ヶ岳(三重県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
登り:八風射撃場跡→三池岳→八風峠→中峠→釈迦ヶ岳
下り:釈迦ヶ岳→岩ヶ峰→八風射撃場跡
三池岳や釈迦ヶ岳単体で登ってもよいかもしれないが、せっかくなので三池岳と釈迦ヶ岳の間の稜線歩きをすることをオススメする。
登りで通った道は登山道自体は明瞭であったが、急な道が続く。下りは一部登山道が不明瞭で道を間違えたところがあった。確かな読図能力を有しているか、GPSでこまめに現在地を確認しながら進むべきである。
ちなみに中峠は朝明渓谷の西側にもあるが、こちらにもある。使い勝手の良い名前ゆえの重複だろう。
八風射撃場跡→三池岳 コースタイム1時間50分
駐車場から少し歩いていくと登山道に入る所がある。
登山道に入ってからはかなりの急登が続く。ペースが速くなるとすぐに息が切れ、心拍数も上がってくるのでゆっくりと登るようにしたい。
急登を登り終え、三池岳山頂に近づいてくるとゆるやかな登りに変わる。ここから釈迦ヶ岳までは基本的に歩きやすい道が続く。
途中ザレて、少々滑りやすいところがあるので注意する必要がある。普通に歩けば特に問題はないが、油断せぬようにされたい。
釈迦ヶ岳山頂からも見ることが竜ヶ岳を眺めることができる。
三池岳→八風峠→中峠→釈迦ヶ岳 コースタイム1時間30分
三池岳は岩がゴロゴロした山頂になっている。個人的には岩の上に座って休憩するのがオススメ。岩の上にも何分か休憩。
八風峠は古から多くの人が越えてきた峠で、歴史の趣を感じる空間になっている。当時の姿がどのようだったのかを想像で楽しむ。
稜線歩きは最高に気持ちがいいのでここが今回の登山のハイライトである。アップダウンはあるが、それほどきつくはないので、楽しい山歩きができる。また景色もよく、爽快感がある。
釈迦ヶ岳→岩ヶ峰 コースタイム30分
釈迦ヶ岳山頂は三重県側のみ開けている。そこからは名古屋方面が見え、よく見える日には日本アルプスまで見ることができる。
岩ヶ峰経由で八風射撃場跡の駐車場に下りるには、三池だけ方面に少し戻る必要がある。少し戻ると踏み跡が少なめなのでわかりにくいが下るところがあり、ロープができているので登山道と判別することができる。
ロープに躊躇する人はこのルートを選ばない方がよい。積極的に身を危険に晒す必要はない。
下りるところからロープを使うので少々難易度が高めであるが、それ以降も急な下りと登山道が不明瞭なところが連続するので注意が必要である。
岩ヶ峰→八風射撃場跡 コースタイム1時間30分
岩ヶ峰を過ぎたあたりで右に折れる登山道を見失って、直進し続けていた。そうすると岩場があり、ロープがかけられていた。
岩の上は展望台が広がっていた。ほとんど踏み跡のないところにも関わらず、ロープがあって驚いた。
登山道を間違えてしまったと思っていたが思わぬ収穫があった。間違えるべきではないが、収穫があることも。
総括
今回はなんと言っても稜線歩きがよかった。正直、稜線を歩ければ、釈迦ヶ岳まで登らなくても良いのではないかとも思う。
また下りに使った岩ヶ峰を経由するルートはかなりの下りと、不明瞭な登山道で少々スリリングな登山であった。
釈迦ヶ岳の登山を考えてるなら、ぜひこちらのコースもあなたの山行計画の一つに加えてほしい。
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