天狗堂 岩尾谷登山口から登る

鈴鹿十座
サンヤリへの途中から見る天狗堂

2019年10月22日に天狗堂(標高988m)に登ってきた記録を紹介する。また、その先にもあるサンヤリにも足を延ばしてきた。

天狗堂は天狗が集まると噂される所。天狗になりたい人はぜひとも登りたい山。

鈴鹿十座に登り始めて、次は天狗堂に登ろうと考えている方に向けて、どのルートで登ればよいのか、どこに車を駐車すればよいのか案内をする。結論から言うと君ヶ畑の観光駐車場に駐車して、そのまま看板に従い、君ヶ畑登山口から登るとよい。

登山者の多さ少ない(筆者の感想)
駐車場数台駐車可能(観光駐車場)
お手洗の有無なし
コンビニ登山口付近にコンビニなし
温泉永源寺温泉 駐車場から15.7km
温泉の詳細については以下のリンクを参考にしてほしい。
[公式]永源寺温泉 八風の湯(はっぷうのゆ) 滋賀県東近江市の天然温泉
永源寺の四季を感じながら心やすらぐひとときを。愛知川の自然が一望できる露天風呂、泉質は別名「美肌の湯」といわれる単純温泉。入浴後、お肌のスベスベを実感していただけます。お食事とセットになったお得なご宿泊プランもご用意しています。

誰にオススメする山か

なかなかの急登の山である。オススメするのは以下の方。

・鈴鹿十座に登りたい方
・鈴鹿セブンマウンテンをすべて登った方
・急登を楽しみたい方

鈴鹿十座に選定されているものの、鈴鹿セブンマウンテンの山々と比較すると華やかさはない。山頂に眺望はないが、展望岩からの眺めは素晴らしいものがあるので、一度登ってみる価値はあると思う

初心者や慣れないうちはもっと手軽な山に登る方が望ましい。マイナーな山になるほど標高が低くても難易度が高くなりがちである。

駐車場

岩尾谷の登山口は駐車場がほとんどないので、君ヶ畑の集落の直前にある、天狗堂登山観光駐車場に駐車することが望ましい。十数台は駐車可能である。

2022年6月4日。

筆者はバイクで登山口に向かったので、岩尾谷の駐車場に駐輪した。車で駐車する場合は広くはないので、注意が必要である。

2022年6月4日。少々広くはなっている。

ちなみに君ヶ畑の集落は山あいで雰囲気があり、見ごたえがある。

2022年6月4日。

コースタイム・登山コース

今回の登ったコースは以下の通り。

岩尾谷登山口→天狗堂→展望岩→サンヤリ→展望岩→天狗堂→岩尾谷登山口

天狗堂(滋賀県)-2019-10-22 / ずんやまさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

今回、筆者は岩尾谷登山口から登っているので、正確なことは言えないが、基本的には観光駐車場から近いルートから登る方がスタンダードである。

登山道がはっきりとして歩きやすい道になっていると思われる。コースタイムは長くなるが、そちらのほうが安全だと思われる。

一方で岩尾谷登山口からも歩きにくくはないが、登山道が踏み後は少な目で急登が続く登山道になっているので、注意が必要である。

疲労度・危険度

毎回、独断と偏見で疲労度と危険度を評価している。

疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。

疲労度★
危険度★

疲労度について、登山としてはそれほど長くはないので、普段から山に登っていたり、運動習慣を持っている方であれば問題なく登れる山である。

危険度については特に危険なところはない。急登が続くので息切れをするかもしれないので、登るペースは考える必要がある。

標高差

岩尾谷登山口はおおよそ標高500m
観光駐車場はおおよそ標高430m
天狗堂山頂は標高988m

岩尾谷からであればおおよそ500m、観光駐車場からであれば550mの標高差を登る

標高差が500mを越えてくると中級者レベルと個人的には思うので、初心者の場合はある程度経験を積んでから登るようにしたい。

サンヤリ山頂は標高958mで、天狗堂からはアップダウンを繰り返すので、歩いた標高差は多めになる。

コースタイム

観光駐車場からのコース
駐車場から山頂まではおおよそ2時間のコースタイム。下りはおおよそ1時間30分のコースである。休憩も合わせるとおおよそ4時間のコースになるだろう。
岩尾谷登山口からのコース
登山口から山頂までは1時間20分のコースタイム。下りは1時間10分のコースタイム。休憩も合わせるとおおよそ3時間ほどのコースになる。

天狗堂からサンヤリまでは、登り下りともに50分程度のコースタイムで往復1時間40分程度かかる。登山口からの合計は観光駐車場からであれば、6時間ほどのコースタイム。岩尾谷登山口からであれば5時間ほどを見込んで置くと良い。

登山コース

岩尾谷登山口→天狗堂 コースタイム1時間20分(登り)

急登の尾根線。

こちらはかなりの急登である。淡々としたペースでゆっくり登っていかないとすぐに息切れしてしまう凄みがある。

尾根先の急登をひたすら行く。

若干、登山道がわかりにくいところもあるが、基本的には尾根線を行くので、慣れた人には問題は無いだろう。しかし慣れていない人が登ると登山道を見失ってしまう可能性があるので、慣れない人は登らないほうがよい。

色づいた葉がきれい。

筆者は山頂付近で登山道を見失った。岩がゴロゴロしており、天狗の集会所に紛れ込んだような気分になった。

天狗堂→展望岩 コースタイム2分

天狗の集会所と噂の地。

天狗堂山頂👺。眺望はなく、特にめぼしいものはない。心の目で天狗の姿を見るしか無い。

大きい岩が目を引く。

天狗堂から少し歩くと、展望岩が姿を表す。大きな岩なので、見落とすことは無いだろう。

三重県方面。右が竜ヶ岳。左が藤原岳方面。

主に東方面の眺望がひらけている。

北東側方面には御池岳。

御池岳の大きなマッスの山容を眺めることができる。

天狗堂から展望岩までは目と鼻の先で、よほどの理由がない限りは訪れておきたい。

展望岩→サンヤリ コースタイム50分

サンヤリへはアップダウンが連続する稜線歩きを行く。

典型的な鈴鹿の稜線を行く。

個人的には標高1000m付近の典型的な鈴鹿の稜線という感想を得た。これは褒め言葉で気持ちのよい稜線歩きで楽しかった。

ジャングルを行く。

サンヤリ直前はかなりの灌木。写真ではものすごい量に見え、藪こぎが必須のように見えるが、実際に歩いてみるとそうでもない。歩いてみると普通に歩ける

サンヤリ山頂には三角点がある。

サンヤリ山頂は杉林に囲まれた暗めの山頂である。特に見るべきものはない。サンヤリ自体に魅力は感じなかったが、登山道自体は面白いので歩いてみるもの良いと思った。

下のサンヤリの板には「仏供さん山」と書いてあるが、「ぶっこさんやま」と読むそうである。

下りは登ってきた道をそのまま帰った。また君ヶ畑の集落からの登山道でも登ってみたい。

総括

天狗堂はサンヤリも含めて、鈴鹿の山の中では地味な部類の山である。鈴鹿十座を制覇すること目指さなければ、意気揚々と登る山ではないと感じた。

ただし、地味だから登らなくてもよいというわけではない。天狗岩からの眺めはよく、サンヤリまでの縦走路も楽しいので、鈴鹿の山を深く味わえる人間にはオススメである。

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