2016年3月22日の過去の山行をまとめた。
今回は小岐須渓谷から入道ヶ岳に登り、岩倉尾根、鎌尾根を経由して鎌ヶ岳に登った。下りは雲母峰を経由して宮妻町に下山した。
稜線を歩くのでアップダウンが多くキツイところもある。それなりの距離を歩くので十分な体力が必要になる。鈴鹿の山を一つ登るくらいは余裕の体力を持っている必要がある。
入道ヶ岳の山頂は開けていて気持ちがよい。鎌ヶ岳に向かう尾根はスリリングでおもしろい。鈴鹿の山歩きの楽しさが詰まったコースで、鈴鹿セブンマウンテンを2座登頂できるコースとしてもオススメできる。
誰にオススメする山か
長めのコースになるので、体力には余裕を持って登るようにしたい。入道ヶ岳と鎌ヶ岳は鈴鹿セブンマウンテンの1つなので、登頂を目指している人にオススメする。
・体力が十分にある人
・鈴鹿セブンマウンテンに登りたい人
・鈴鹿の稜線歩きを楽しみたい人
尾根線は典型的な鈴鹿の景色でぜひ楽しんでいただきたい。
駐車場
小岐須渓谷の駐車場がある。入道ヶ岳に単体で登るときはこの駐車場を使うとよいだろう。
雲母峰の麓にも雲母橋登山口駐車場がある。雲母峰だけに登る場合はここを使うとよい。
小岐須渓谷の入口まではバスがある。電車からバスを乗り継いで行くことができる。
雲母峰の方へは宮妻町までバスを使うことができる。本数は多くないので使い勝手はあまりよいとはいえない。
どちらにしてもバスから登山口までは距離があるので、舗装路をそこそこ歩く必要がある。
僕はバスを使って坂本棚田まで行き、そこから東海自然歩道を通って小岐須渓谷の登山口に向かった。
登山コース・コースタイム
今回は石水渓口バス停→小岐須渓谷→入道ヶ岳→水沢峠→鎌ヶ岳→雲母峰→宮妻口バス停というルート出歩いた。参考までにYAMAPの履歴を掲載する。
入道ヶ岳・水沢岳(宮越山)・鎌ヶ岳・雲母峰 / ずんやまさんの入道ヶ岳・水沢岳(宮越山)・鎌ヶ岳(三重県・滋賀県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
標高差
今回の標高差はおおよそ900mほどで中級者以上の体力が必要になる。
小岐須渓谷(標高258m)→鎌ヶ岳(標高1161m)
入道ヶ岳(標高905.8m)を経由してのルートになるので、直線的に標高を稼ぐわけではなく、アップダウンを繰り返す。単純な数字以上の体力消耗は避けられないだろう。
コースタイム
今回僕が歩いたコースの合計コースタイムは12時間50分程度になる。バス停からかなり歩いているので、入道ヶ岳、鎌ヶ岳の2座だけをターゲットにするのであれば、コースタイムは10時間を超えないだろう。
疲労度・危険度
毎回、独断と偏見で疲労度と危険度を評価している。
疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。☆は★半分。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。
疲労度★★★☆
危険度★★
疲労度についてはかなりの距離を歩くので体力的な消耗はかなりある。体力に自信があれば歩くことをオススメする。
危険性については鎌ヶ岳へ至る県境尾根(鎌尾根)で少々スリリングなところがあるが、基本的には踏み跡がはっきりしていて、歩きやすいルート続き特段の問題はない。
登山コース
石水渓口バス停→小岐須渓谷 コースタイム2時間40分
坂本棚田の下の石水渓バス停からスタートして東海自然歩道を通って小岐須渓谷に到達した。しばらくの舗装路歩きが続く。たまには林道の散歩も楽しいものであるが、そこそこ長い。
小岐須渓谷→入道ヶ岳 コースタイム2時間
2時間ほど歩くと小岐須渓谷に到着した。小岐須の入口まではバスが通じている。また駐車場があり入道ヶ岳に単体で登るならこちらもよいだろう。お手洗いもある。
小岐須渓谷に到着すると最初に目につくのが「ケルンバット」と呼ばれる。岩の峰である。何だかありがたい眺めなので見ておく。
最初は沢、次に尾根線を進み、また沢に出て山頂に達するコースで登った。渡渉するようなところもあったが、水量はそれほど多いわけではないので、気をつけて渡れば特に問題はなかった。
尾根は急登でキツかった。それほど長く続くわけではないので気合で乗り切る。急登を登りきれば、沢沿いの登山道になる。尾根を超えて沢に出るのは少々珍しい。沢をそのまま歩いて行く。沢の水たまりが落ち葉に埋もれているという罠にハマり、靴がビショビショになった。
正直に白状すると過去編なので、途中の登山道はあまり写真を取っていなかった。記憶を思い出して書いている。
沢を詰めれば、入道ヶ岳山頂付近の樹林の少ない開けた風景が見える。この景色を見るためにこの山に登ったのだと思える。
牧歌的で気持ちのよい風景が広がる。山頂のおだやかな風景は非常によい。
山頂に近づくと鳥居が見える。信仰を感じさせる。山頂から見える景色にも期待が高まる。
山頂からの景色は素晴らしい。鳥居越しに伊勢平野と伊勢湾を一望できる。
山頂からは次に登る鎌ヶ岳の山頂が見える。中央やや左は御在所岳が見える。
山頂の人々はのんびりと景色を楽しんでいた。ここで昼寝でもしようかと思ったが、先があるので歩みを進める。
入道ヶ岳→水沢峠 コースタイム1時間45分
山頂の鳥居から西に進むと、奥宮がある。奥宮から山頂に別れる告げて先に進む。
入道ヶ岳から滋賀県、三重県の県境尾根に合流するまでの道はイワクラ尾根と呼ばれる。イワクラという名前のとおり岩が積み上がっているところもある。岩の上を歩いたりするところや痩せ尾根もあるので、注意して進む。
また崩落地もあるので注意する。ここは崩落地にそって登山道が整備されているので、特に問題なく普通に歩くことができる。
水沢峠→鎌ヶ岳 コースタイム2時間45分
水沢峠を超えて宮越山(標高1029.3m)への途中、ザレた痩せ尾根がある。ここは滑落の危険性があるので、注意して進む。振り返ると狭く、つかむものもないので慎重に歩くべきとわかる。
表示は水沢岳とある。地理院地図では宮越山との表記があるが、呼び方はどちらでもよいだろう。ここからも伊勢平野を見下ろすことができる。また左には雲母峰も見える。
キノコ岩と呼ばれるザレ場を下っていく。キノコのように岩がニョキニョキ生えている。滑りやすいので注意する。おもしろい名前と景色で気に入った。
また鎌ヶ岳に向かって歩みを進める。ここまでくれば鎌ヶ岳はかなり近い。
鎌尾根のギザギザした稜線を視界におさめる。このギザギザの頂上を通らずに、左に巻いて進んでいく。上は通らないといっても険しい道になるので、十分に注意をして進む。
雨乞岳方面を見る。立派なマッスを持った山体である。
近づくと南斜面はむき出しの岩であることがわかる。ちなみに北斜面も侵食が進んでいる。
鎌ヶ岳山頂に到着。御在所岳も奥に見える。立派な石碑が岩にはめ込まれている。
入道ヶ岳もかなり低い位置に見える。頑張れば鳥居も見える。かなり歩いてきたことを実感する。
伊勢湾、名古屋方面を眺める。次に向かう雲母峰は目前である。
鎌ヶ岳→雲母峰 コースタイム2時間
鎌ヶ岳と雲母峰をつなぐ道を進んでいく。途中に白ハゲという惹かれる名前のポイント通過する。白く、滑りやすいので注意する。
雲母峰山頂に到着。東に進むと眺望がよいところもある。
雲母峰→宮妻口バス停 コースタイム1時間45分
雲母峰からの下りは最初は広葉樹林の間を進んで行き、すぐにスギ、ヒノキの針葉樹林に変わる。ひたすら下っていく。
茶畑まで出れば宮妻口のバス停まではもう少しである。
なかなかの疲労度ともに山行が終了した。
総括
今回は過去の記録を紹介した。長い林道歩きから登山道に入って、あるき続けた。沢から稜線へ鈴鹿のおもしろいところが詰まったコースだと思うので、ぜひ体力的に余裕があれば登ってみてほしい。
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