滋賀県の西側にある比良山地で2番目の高さをほこる山。日本三百名山に選定されている。体力に自信がなければロープウェイで山頂まで行くこともできる。
頂上は琵琶湖を一望できる絶景である。大満足の登山を楽しめオススメである。
どんな人にオススメする山か
標高差1000mを登るので、ある程度の体力は必要であるが登りやすいので、登山に慣れてはじめてきた方にもオススメできる。
初心者であっても片道ロープウェイを使ってしまえば、十分に歩ける山であると思う。無理せず楽をできる山である。
駐車場
蓬莱駅に5~6台停めることができる無料の駐車場がある。停められる数が少ないので、満車になる可能性がある。
停められなければびわ湖バレイの駐車場(有料)を使うのが無難である。時間帯によってはかなり混むので早めに行くのがオススメである。
駐車場が心配であれば電車を使うことをオススメする。湖西線から見る琵琶湖の景色は美しいので、車での移動にこだわらなければ電車でのアクセスをオススメする。
疲労度・危険度
毎回独断と偏見から疲労度と危険度をつけている。
疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)
危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。
上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。
○疲労度について→初心者が登るには少々長い登山道にはなる。標高差が1000mを超えるので、体力に自信があるか、山歩きにある程度慣れていることが、この山に登る条件である。
○危険度について→特に危険な個所はない。歩く距離の半分以上が舗装路か車の走れる道になっているので歩きやすい(歩く時間は傾斜の大きい登山道の方が長い)。登山道についてもよく整備された登山道で歩きやすく、特に危険なところはない。
ほどよい疲労感を得られ、充実感のある登山になるだろう。
登山行程
行程は以下のとおりで登った。
蓬莱駅→薬師滝→小女郎峠(小女郎ヶ池)→蓬莱山→打見山→キタダカ道→志賀駅
YAMAP山行記録
YAMAPでの山行記録も保存している。参考になれば幸いである。
蓬莱山・打見山 蓬莱駅から小女郎峠経由 / ずんやまさんの打見山・蓬莱山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
標高差
標高90mほどの蓬莱駅(琵琶湖の湖面は標高84m)から標高1173.9mの蓬莱山山頂まで一気に登る。登山口まで車で行くことができない(行けるが駐車場がない)ので下から上まで歩くことになる。
コースタイム
登り→蓬莱駅から小女郎峠まで2時間50分。小女郎峠から蓬莱山まで40分の登り合計3時間30分。 下り→蓬莱山から打見山まで30分。打見山から志賀駅まで2時間30分で下り合計3時間。
合計時間6時間30分のコース。コースタイム通り歩けるなら、休憩や寄り道を考えて8時間程度で見ておくと良いだろう。
びわ湖バレイの駐車場からキタダカ道を行くのであれば、登り3時間、下り2時間45分で合計5時間45分のコース。
登山コース
登りについて
蓬莱駅から行程の半分くらいまでは舗装路を歩くことになる。この舗装路歩きがそこそこ長い。また舗装路と言っても、侮れない傾斜である。ペースを落として歩かないと、後で疲労が蓄積して泣くことになる。
登山道に入ると傾斜がもう少しきつくなる。舗装路を歩いたペースよりも速度を落とそう。山頂に近づくに連れて傾斜がきつくなった気がした。最後の登りが一番きついので、そこは一踏ん張りして乗り切ろう!
小女郎峠からは笹原の気持ちいい登山道になる。今回の登山のハイライトである。思いっきり楽しもう。蓬莱山まで気持ち的にはすぐに到達する。
これを見るためだけに登ってもよい。
下りについて
下りはキタダカ道から降りる。打見山の喫煙所等がある所の西側に南に降りる道(スカイウォークと書いてある)があるので、そこから下りることができる。登山道を見つけるのは困難であった。
登山道はロープウェイの真下を通る。すし詰めの乗客を見ることができる。乗客を見るときは次のことに気を付ける必要がある。乗客をのぞくとき、乗客もこちらをのぞいているのだ。
キタダカ道はよく整備されて下りやすい道であった。特に危険箇所もない。最後は未舗装の林道を下っていく。
見どころ
ロープウェイ
山頂駅までわずか5分で到達することができる優れものである。
駐車料金が乗用車1000円、二輪500円で土日祝の料金はこれの倍。
ロープウェイは休日に往復券を当日購入すると3500円である。Web前売りで購入するとだいたい500円ほど安くなるので、事前に購入する方がお得である。
スキーなどを楽しめるウィンターシーズンと、登山などを楽しめるグリーンシーズンで料金が異なるので、注意が必要である。以下はグリーンシーズンの料金表である。
片道切符は平日1700円、土日祝や大型連休などは1900円。登りを自力で登って、下りにロープウェイを使用すると、面倒な下山をすっ飛ばすことができる。
人力登山に拘泥する登山原理主義者でなければ、積極的に利用することをオススメする。気軽に登山を楽しめるので、自身のコンディションなどによって使い分けをしよう。
薬師滝
登りの行程の半分くらいのところにある。大きな滝ではないが、美しく冷たい水が落ちる洗練されたよい滝である。
登山道からすぐのところで見ることができるので、こちらのコースから登る際はぜひ見てほしい。
小女郎ヶ池
小女郎峠から少し西に行ったところにある。笹原に囲まれた小さな池で水深は浅めである。稜線付近に水たまりがあるというのは、こうも美しい景色になるのかと見せつけられる。
こちらも稜線上からすぐのところにあるので、忘れずに立ち寄っておきたい。
蓬莱山山頂
山頂は開発されている。登山者とロープウェイで登ってきた観光客が入り混じるにぎやかな光景になっている。にぎやかな山が苦手な人は避けた方がよいかもしれない。
遊具やオサレなレストランがあり、ここだけでも充実した一日を過ごせるだろう。ちなみに近江牛ローストビーフ丼は3000円。
西に丹波高地の山々、北は比良山地最高峰の武奈ヶ岳、東は琵琶湖、南は比叡山と360度の展望が広がる。琵琶湖の向こうには鈴鹿山脈や伊吹山が見える。また京都、大阪方面が見え、遠くにあべのハルカスをみとめることができる。
山頂での楽しみの一つに山座同定(見えている山の名前を当てること)がある。登山を重ねるごとにどんどん山の名前を覚えてくるので、楽しくなってくるので、見つけた山の名前を覚えていこう。
クロトノハゲ
はげている。
天狗杉
デカイ!神々しい!
おまけ登山動画
今回は初めて登山動画の撮影をしてみた。稚拙なものではあるが、登山の雰囲気を味わってもらえれば幸いである。頑張ってなるべくスマフォを動かさないようにしている→人間ジンバル。
総括
今回始めて蓬莱山に登った。特に山頂からの景色が素晴らしく、それだけを見るだけのために登る価値のある山であった。琵琶湖の広さ、美しさを全力で楽しみたいのであれば、登ることを避けることはできない。
大満足の山行であった。ぜひ自身で目撃してほしい。
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