御池岳 鈴鹿山脈最高峰(白瀬峠経由)

鈴鹿十座

今回は鈴鹿山脈の最高峰御池岳(標高1247m)に登った際の記録を紹介する。(2018年4月末)

「簡易パーキングふじわら」から山口登山口→白瀬峠→御池岳→鈴ヶ岳というコースで歩いてきた。前回は短めのコースを紹介したが、今回は登りごたえのある長めのコースを紹介する。登りごたえのあるコースであった。

結論どうであったか

尾根歩きから山頂の散策まで一通り楽しめた登山であった。1000mの標高差であるが、水平距離の移動も長いので、登りの負担感は分散されている気がして登り自体はそれほどきつくない。しかし、長い時間歩くのそこはきつい。

尾根歩き、山頂に平らな部分が広がっている(テーブルランド)なので、そこの散策も楽しめ満足な山である。

小道をゆく。

どんな人にオススメする山か

この山をオススメするのは次のような人。

・御池岳には一度登っていて別のコースから登ってみたい人
・長めのコースになれたい人
・標高差1000m以上登りたい人

長いコースになるので、初心者にはオススメできない。ある程度経験を積んだ登山者におすすめできる登山コースになると思う。

御池岳に初めて登る場合は鞍掛峠からのコースもしくは、コグルミ谷からのコースがオススメである。そちらのコースについては以下の記事にUPしているので、山行の参考にして欲しい。

また上の記事でも散々書いたがヤマビルにはくれぐれも注意してほしい。ヤマビルはどこからでも登ってくる。

登山コース

駐車場

「簡易パーキングふじわら」に停めることができる。十分な駐車スペースがあり、まず停車できないことはないと思う。そばを食べることができる店舗があるので駐車場を利用する方もいるが、登山する人間が止める時間とかぶることはないので問題はない。

藤原岳に登るにしても、御池岳に登るにしても登山口まで少々舗装路を歩いていく必要があるので、登山者の駐車はそれほど多くはないように思う。

お手洗いもあるので、ここで十分に準備をしてから出発することができる

どんな登山道か

簡易パーキングから国道365号を北西に歩いたあと、左側の林道に入っていく。その林道の左側に登山道があるので、そこから入っていく。

比較的穏やかな登山道であるが、登り始めから白瀬峠までの道は登りがなかなか急である。

木漏れ日の登山道を駆け上がる。

中間地点あたりの白瀬峠からコグルミ谷ルート合流までは尾根線歩きになるので、気持ちのよい道を楽しむことができる。御池岳山頂手前(コグルミ谷ルート合流後)はそこそこの登りがあるので、その点は覚悟する必要がある。

簡単にまとめると、始まりが急で、中間が穏やか、最後も急といった緩急のある山歩きになる。

コースタイム

御池岳山頂までの登りはYAMAPのコースタイムで4時間20分程度、下りは3時間30分程度でおおよそ8時間程度の行程になる。

御池岳から鈴ヶ岳への往復(2時間程度)、もしくは山頂の散策(1〜2時間程度)を含めると、10時間程度のコースタイムを見込んでおく必要がある。北西から南東にかけて広がるテーブルランドは2.5kmほどあり、端から端まで探索するとなるとかなり歩くことになる。

奥の山が鈴ヶ岳。開放感のある道を進む。

また、ほとんど一緒の山と言ってしまいそうな鈴ヶ岳へも直線距離で2kmほどであり、思ったより遠い。当然であるが、直線で進むことはできないので、2kmよりも長い距離を歩くことになる。

御池岳と鈴ヶ岳の間にはヒルコバという鞍部(尾根の低くなっているところ)があり、そこの登り下りの楽ではない。そのあたりの時間、距離、標高差の感覚を正確に見積もって計画を立てることが好ましいと思う。

鈴ヶ岳と鈴北岳(御池岳テーブルランド北西のピーク)の間にあるヒルコバ。ヤマビルには十分注意したい。

コースタイムについては色々な山を登っていると、自分がコースタイムの何%程度のスピードで登っているかがわかるってくるので、コースタイムにその倍率をかければ大体のコースタイムがわかってくる。

当然、コースタイムが不透明な初心者は長丁場のコースは避けたほうが無難である。

標高差

簡易パーキングふじわら(標高185m)から御池岳山頂(標高1247m)までの約1000mの標高差をゲインする。1000mの標高差というと初心者にはきついので、オススメはできない。挑戦するのであれば登山にだいぶ慣れてきた、4〜5時間位歩いても平気というくらいにならないと厳しいと思う。

疲労度・危険度

疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。

疲労度★★★
危険度★★

疲労度については長いコースで標高差も1000mになるので、そこそこの疲労が見込まれる。危険度については山容は穏やかで、危険な部分はない。

山頂を振り返る。穏やかな山容。道迷いには注意したい。

ただ、山頂のテーブルランドは道が不明瞭なので、道を見つける能力がないと迷ってしまう可能性がある。

別ルートについて

主に3つのルートが存在するかと思われる。

①鞍掛峠・コグルミ谷ルート
②君ケ畑ルート
③木和田尾巡視路入口→白瀬峠経由ルート
(今回のコース)

難易度としては、簡単な方から①→②→③となる。①と②は両者とも3時間程度の登りになる。③は④時間を超えてくるので、ワンランク上の登山道になる。初めての方は①②のどちらかで登るのが無難かと思う。

総括

良いコースとは思うが、長いコースになる。山頂での散策時間も十分に取りたいとなると、鞍掛峠か君ケ畑からのルートをたどることをオススメする。

御池岳にプラスして、もっと歩きたいというような猛者はこのコースに挑戦すると良いかもしれない。白瀬峠からの稜線歩きは、鈴鹿山脈の稜線歩きのスタンダードな楽しさがあり、何回も歩きたくなる良い道なので、その点はオススメする。

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成

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