藤原岳 冬 大貝戸ルートで登る

鈴鹿セブンマウンテン

過去の記録。2017年1月に登ったもの。過去の整理としてまとめる。2つある藤原岳へのメインルートの一つである大貝戸ルート(表登山道)から登ってきた。

冬でも登山者が多いので、降雪のあった次の日に朝早く登らない限りは基本的にラッセルする必要はない。すでに先行者が作った道を進んでいくだけの登山になるので、雪山入門として非常にオススメできる山である。

ただし標高差は1000mほどなので、登山自体が初心者という人は登るべきではない。春夏秋に同程度の山に登った経験があることが、この雪山に登る条件である。

装備に関しても軽アイゼン、ゲイターがあれば事足りるので、高価な雪山専用装備を買い揃える必要はない。一度、ここで雪山が楽しいかどうか試してみるのがよいだろう。

春、夏、秋は登るが、雪の積もる雪山は敬遠しているという方にも、それほど身構えずに楽しむことができる山である。ちなみに僕はここで初めて雪山に登っている。

登山者の多さ多い
駐車場あり(300円)
お手洗の有無あり(冬季は凍結)
コンビニ3km東にファミリーマートあり
温泉阿下喜温泉(駐車場から6km)
風呂の営業状況については各自で確認してほしい。
三重県の天然温泉、日帰り温泉の阿下喜温泉 あじさいの里
三重県いなべ市にある阿下喜温泉あじさいの里は、みなさんの健康増進施設で、「健康増進」と「リラクゼーション」をご提供します。

誰にオススメする山か

夏でも冬でも登山者が多く、特に積雪時にも登りやすく雪山への入門としてオススメできる山である。雪山初心者と言ったが、それなりの標高差を登るので登山自体が初めての方にはオススメできない。夏山など、ある程度は山に慣れている必要がある。

・雪山の入門として
・鈴鹿の雪山が初めての方
・山で雪遊びがしたい方

特に山頂付近は平らな場所が広がっていて、雪の上を気持ちよく歩くことができる。また山頂直下が開けた斜面になっており、ソリ持って上がればシリセードを楽しむことができる。

装備は防寒具とゲイター、軽アイゼンがあれば事足りる。必要最低限がこれなので、6本爪以上のアイゼンを装備することを推奨する。

僕の使用した軽アイゼンとゲイターは以下の通り。最低限の装備を安く手に入れるにはこちらをオススメする。登山の道具は何かと高いが、こちらは試しに購入してもそれほど財布は傷まない。何度も使用して特に問題はなかった。

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駐車場

登山口から300mほど北西に進んだところの有料駐車場(300円)に駐車する。いくつか駐車場があるので、空いているところに駐車すればよいだろう。有料の駐車場ばかりなので、快く払うようにしたい。

無料で駐車できる簡易パーキングふじわらが離れた場所にあるが、2.5kmほど歩く必要がある。時間とお金を天秤にかけると普通に支払っておいたほうが懸命であると思う。

登山コース・コースタイム

藤原岳 / ずんやまさんの藤原岳(三重県・滋賀県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

標高差

標高140m(駐車場)→標高1144m(藤原岳山頂)

標高差は1000mほど。そこそこの標高差があるので、全くの初心者は避けたほうがよい。どこから中級者とするかは議論の余地があるだろうが、登山に慣れてきた方であれば特に問題なく登れる標高差である。

今回は雪山として紹介するので、ここに雪の負荷も考慮するとさらに体力が必要がである。ただ、下りに滑り下れる装備を持って行けば、疲労は軽減されるかもしれない。

登りの体力は余計に必要であるが、疲れずに下山することが可能かもしれない。とはいっても常に滑って下れるわけではないので、過大な期待は禁物である。

コースタイム

登り:3時間10分
下り:2時間30分
コースタイムはあくまでも目安である。

合計で5時間40分ほどの山行となる。藤原岳には山頂以外にも天狗岩という見どころもあるので、そちらにも立ち寄るなら追加で1時間を考えておく必要がある。

山頂の直前、コースタイムで2時間50分の地点には藤原山荘という山小屋があるので、ゆっくりと休憩を取ることができる。なるべく休憩をとることが登山の疲労を減らすことにつながる。

疲労度・危険度

毎回、独断と偏見で疲労度と危険度を評価している。

疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。

疲労度★★☆
危険度★

疲労度について

雪の中を標高差1000m登るので、それなりの体力が必要である。少なくとも雪のない季節に同等以上の登山を普通にこなせる体力が必要である。

雪山入門としてオススメとは書いたが、そもそも通常の登山を平然とこなせる体力があるという前提の話である。雪のない登山に慣れていない方は、そこから始めることをオススメする。

危険度について

雪は土や石、岩より滑りやすい表面を持っている。滑落の危険性が平時より高まっていることを忘れないようにしてほしい。

雪山は先行者の有無で難易度が格段に変わる。その点、藤原岳では登山者が多いために、ほぼ確実に先行者が作った道を歩いて行くことができる。なので、多少滑りやすいことを除けば、それほど難なく登っていけるのではないかと思う。

濃いトレース(踏み跡)を追って行けば登山道から外れることも、それほど心配することはないので、むしろトレースの多い雪山のほうが安全な場面があるかもしれない。

登山コース

登山者が多いので、そのトレースを追いかけるようにして登るのが今回の山行である。

雪山ではトレースの有無が難易度に直結する。藤原岳では多くの人が踏み固めたトレースなので、アイゼンさえ装備していれば、手軽に歩くことができる

駐車場→藤原山荘 コースタイム2時間50分

この日は駐車場から雪が積もっている日であった。トレースは駐車場から山頂まで続いていて、雪をかき分けて進むようなところは存在しなかった。

基本的に踏み固められて歩きやすい道が続いた。ただし急なところも多いので滑らないように注意して歩く。

進むべき道は非常にわかりやすい。ひたすらトレースの上を歩いていく。

こちらはかなり急なところ。下りはシリセードで滑り下りることができそうである。

かなりの傾斜なので、アイゼンなしでは厳しい。

途中開けたところがあり、下界を見渡すことができる。非常に爽快感のある景色でよい。

さらに進むと山頂の景色が開けてくる。山頂は木々が少ないことよくわかる。ここからもう少し進むと藤原山荘がある

藤原山荘はほとんど山頂と言ってもよいほど登った先にある。途中で休憩するという意識よりは、山頂で休むという意識のほうが好いかもしれない。

藤原山荘→藤原岳山頂 コースタイム20分(往復40分)

藤原山荘から藤原岳山頂まではあと少しの登りを進むだけである。そしてこの坂道が雪遊びに適している。多くの人が坂道を滑り下りていた

シリセードはお尻で滑り下りること。

滑って下った後に、わざわざもう一度登って滑る人もいた。

シリセードはこのソリを使うのがオススメ。軽く、薄いので持ち運びしやすい。重さは約230gでiPhone13 Pro Maxの238gより軽い

登山ではなるべく荷物の重量を減らしたいのでシリセードをするには最適である。また安いで手軽に買うことができる。ソリを買えばわずらわしい下りを爽快に飛ばすことができる

シリセードをするためにあるのかというような坂。ここを登りきれば山頂である。

山頂からは山頂直下に広がる平原の様子を眺めることができる。さすがに同じ石灰岩質の御池岳と似た雰囲気の山頂である。

ちなみに雪の御池岳は以下のリンクから。

藤原山荘→天狗岩 コースタイム30分(往復1時間)

右のピークが山頂。背景の木の色に同化して見にくいが、中央やや左の建物が藤原山荘。天狗岩方面に向かうルートから振り返る。

木々の間を歩いていく。この低めの曲がりくねった木々の間を進むのも御池岳とよく似ている。もはや同じ山では?

少々登りを進んでいくと天狗岩に到着する。実は天狗岩山頂(標高1165m)は藤原岳山頂(標高1144m)よりも標高が高い。むしろこちらが山頂なのでは?

雪で天狗岩がなぜ天狗岩と言われるのかよくわからなかった。天狗とは?

ここから帰路につく。

藤原山荘→駐車場 コースタイム2時間10分

帰りは登りに来た道をそのまま帰るだけである。登りのも見た下界の景色が再び僕を喜ばせる。

ところどころ滑り下りながら、駐車場に到達した。帰りは麓に近づくほど、土と雪が混じり合ってドロドロしたところがあり、あまり愉快ではななかった。

総括

多くの人が登り、雪が踏み固められているので、非常に歩きやすい。雪山入門として非常にオススメの山である。ただし1000mの標高差なので、雪のない季節に同じレベルの山に普通に登ることを前提とする。

個人的には初めての雪山であり、非常に楽しめたので、ここで初めての雪山を体験することを推せる。

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