5月に鈴鹿山脈の一角の高室山(818m)に登ってきたので紹介をする。
どんな人にオススメか
高室山(たかむろやま)はこんな人にオススメ!!
・ファミリー登山をしたい方
・お手軽なハイキングをされたい方
・久しぶりに山歩きをされる方
以上の通り体力に自信のない方でも十分登り切ることができる山である。とは言うもののもちろんガチ登山者にもおすすめできる。山に登山をしたいけれど、1日歩く時間がないとき等、手軽にさっと登って、景色を楽しんで下りることができる。
登山好きと言っても常に、長時間の山歩きは高山を歩きたいわけではない(僕がそうである)。お手軽に散歩がてらに山を歩きたい時も多々あることであろう。そのようなときにすぐに登れる気軽な山としてこの山を紹介したい。
またガチガチの装備をした登山者もいないのでお手軽に楽しめることができる。今回登山した際も家族連れやカップル等が登山を楽しんでいた。
駐車場
佐目トンネルの西側に駐車場がある。Google Mapで検索すると佐目自然公園と表示される。登山口の駐車場によくある未舗装のものではなく、アスファルトで舗装してあるので使いやすい駐車場になっている。
三重県方面からであればトンネルを出てすぐ、滋賀県方面からであれば、トンネルの手前に駐車場がある。三重県方面から向かう場合は峠越えになるので、少々運転に注意が必要である。駐車スペースについては、十数台が駐車可能で特に駐車で心配するようなことはない。
お手洗いもあり、直前にコンビニなどで済ましておく必要はない。水分や食料を持参しておけば、あとは駐車場で準備をして登山を開始することができる。駐車場脇の階段から登山が始まる。
登山コース
コースタイムは??
コースタイムは登り2時間10分、下りは1時間30分程度ぐらい。頂上でお昼を食べる計画ならAM9時頃駐車場スタートで休憩を適度に取りながら登っていけば、12時頃に山頂につくだろう。後は各自の判断で体力に自信がなければスタート時間を前にずらす必要があれば、ずらしていけばよいだろう。
駐車場の標高は250m、山頂の標高は818mなので、約550mの登りになる。普段運動をしていない人であれば、かなり疲れるのではないかと思われる標高差である。運動を習慣にしているひとであれば、なんてことはない登りである。
また山頂の北のピークは標高777mである。ラッキースポットかもしれない。
最初の急登がきつい
最初は尾根線をいく。そこそこ急な登りであるが、ここが1番急な登りなので乗り切ってしまえば、あとは穏やかな山登りになる。
他の山でも1番最初が1番きつい登りになることは多いので、他の山に行く練習にもなるかもしれない。ここで体力を温存できるかが、長丁場の登山道では勝負の分かれ目になる。この山は長丁場ではないが、ペースを上げすぎないように注意して登ろう。
最初の登りだけ杉の植林が目立つが、それ以降は落葉広葉樹の明るい林床が広がる樹林帯になる。林床の明るさは登山の気分に関わってくる。森の中が暗いと気分も少々陰鬱な感じになってくるが、明るいと気分良く歩ける。個人的には落葉広葉樹の森林が一番好きなので、僕はそのあたりはじっくり楽しむことができた。
カルスト台地の独特な地形
さらに登山道の半分を越えた標高600mをすぎると霊仙山から続くカルスト台地(石灰岩の台地)の一端であることを実感する。平らと言ってもいいほどの穏やかな道のりになる。
また、一部車の通れるような林道と合流する地点があり、その道もおだやかで歩きやすい道になっている。またドリーネ(石灰岩が侵食してできた凹み)が見られる。伊吹山や御池岳など近隣の石灰岩が卓越している山と似たような独特の地形を観察することができる。
最後の登りもきつめ
カルスト台地の穏やかな道を越えると、最後の登りにとりかかる。といってもそれほど長い道ではないので、登り始めると一気に登りきってしまうとよい。頂上に樹林はなく眺望が良いので、それを目指してひと頑張りしよう。
広々とした頂上
樹林に遮られることなく、遠くまで見渡すことができる。特に琵琶湖まで見渡すことができる点は琵琶湖好きの僕にとっては非常にポイントが高い。琵琶湖までに他に高い山がなく、まっすぐ見下ろせるので、存分に琵琶湖を楽しめる。
また、頂上で休むことができる場所は広い。石や岩が転がっているので、ちょうどよい椅子を見つけて思い思いの場所で休憩をとることができる。
琵琶湖方面を眺めてもよいし、反対方面の鈴鹿山脈方面を向いてもよい。鈴鹿山脈最高峰の御池岳のテーブルランド(山頂が平らな山)を眺めるのも乙なものである。
下り
基本的に登ってきた道を下るルートになるので、見知った道を下るので特に問題はない。一番最初の急登が下りの際は滑りやすい下りになっているので、滑ってこけないように注意が必要である。筆者はコケた。
総括
全般的に登りやすい山で迷う道もないので、手軽に気楽に登ることができる。とはいっても登山は危険を伴う活動であることを忘れてはいけない。お手軽といっても必要十分な準備をして、登山に臨もう。
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