2020年5月登頂。三重県の津市にある山。山頂は雌岳と雄岳のある双耳峰(山頂が二つある山)である。関西百名山の一つに数えられる山である。山名の由来は修験者が使用していたほら貝に似ていたかららしい。
室生火山群(火山そのものではなく、浸食後の残存地形)一角である。手軽に登れる山で周辺の山を見渡すことのできるよい山であった。
どんな人にオススメする山か
登る標高差はそれほどなく、距離も短いので登山初心者からオススメできる。玄人やガッツリ山登りをしたい方には物足りない山になる可能性が高い。個々人のニーズに応じて登られたい。
登山道も整備されており、登りやすくなっている。興味を持った方はぜひ登っていただきたい。
駐車場
大洞野営場の駐車場を利用する。「スカイランド大洞」に向かう途中にある。ほとんど誰も駐車していないようなので、駐車ができない心配をすることはないだろう。登山口まではキャンプ施設の「スカイランド大洞」横の林道を登っていく。
また時短手段として、林道と登山道と交差する道路脇に1台ほど車を駐車するスペースがある。ほとんど場合は車が停まっていないと思うが、先客がいる場合もあるので、注意が必要である。
今回紹介する登山道は東側から登る登山道で、南から登る際は真福院の駐車場か三多気の駐車場を利用するとよい。ちなみに三多気は「日本さくら名所100選」に選ばれている。登る長さはそれほど変わらないので、登りたい方角から登ればよいと思う。
東側は夕方陰になるのが早いので、暗くなる時間が南側より少々早い点だけ気を付ける必要があるが、そこまでの違いはないので基本的には早くいって早く帰ることを推奨する。
登山コース
疲労度・危険度
疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。
疲労度★
危険度★
階段があり登りは急であるが登山の距離自体は短く、危険個所もない。よく整備された道である。道迷いの心配もほとんどないように思う。基本的に登りやすい山である。
それでも毎回書いているが、いくら安全でも、道がわかりやすくても登山に危険はつきものなので、くれぐれも油断しないように注意する必要がある。
コースタイム
南側の登山口から大洞山雌岳(標高984.8m)までコースタイムでおおよそ45分、雌岳から雄岳まで25分ほどで登り合計1時間10分ほどの行程である。また下りは1時間ほどの行程である。
登り下りの合計2時間ほどの行程である。さらに1時間ほどの休憩時間を足すと、全体でおおよそ3時間くらいの行程になることが見込まれる。
自分がコースタイムのどれくらいになるかを予想して計画を立てよう。体力に自信がなければ、コースタイムより長めに時間を見ておくことをオススメする。
登山中は予期しないことで時間が伸びたりすることが多々あるので、基本的には登れると思う時間より長め(1.2倍程度)にとると無難である。
標高差
標高600mほどの大洞野営場の駐車場から標高1013mの雄岳山頂までの400mを登る。一旦雌岳の山頂に出てしまえば、雄岳までは少々下って少々登るだけなので、それほどの体力は必要としない。
一旦は雌岳の山頂に到達することを目標に登山をするようにしよう。
見どころ
雌岳
東側からでも南側からでも、山頂を目指した際に訪れるのがこちらの山頂である。360度の展望とはいかないが、一部眺望が開けているところがあり、室生火山群の様子を観察することができる。
向こうに見えるのは日本三百名山の一つ俱留尊山(標高1037m)である。こちらも関西百名山に数えられる。
雄岳
こちらのほうが少々標高が高い。こちらも360度の展望ではないが、一部視界が開けているところがあり、雌岳は少々違う場所を観察することができる。
北側には尼ヶ岳(標高957m)をみとめることができる。尼ヶ岳は三重県の伊賀市に位置しており、別名で伊賀富士と呼ばれるきれいな円錐形を持った山である。また大洞山と同様に関西百名山に選定されている。
尼ヶ岳へは標高750mほどの峠でつながっており、標高にして250m下った後、標高200m登れば山頂に到達することができる。
大洞山に登る際は尼ヶ岳もセットにして登る人も多く、体力に余裕があればこちらも併せて登ると楽しい。コースタイムは大洞山雄岳から往復3時間30分ほどで、休憩も見て4時間ほどのかかる。
総括
登りやすく周囲の山の様子も見渡せるので、この山域の山を制覇する手始めとして登るのも良いかもしれない。のんびりとした登山を楽しみたい方にぜひオススメしたい静かな山である。
興味を持たれた方は是非!
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