滋賀県甲賀市の飯道神社(いひみちじんじゃ)と庚申山(こうしんさん)に登ってきた。飯道山と庚申山の間にある駐車場を使った。
庚申山については山頂まで車で行け、飯道山については半分以上は舗装路の林道歩きになるので、山歩きというよりは散歩といった感じになる。
今回は飯道神社までで飯道山山頂へは登頂していない。山頂までのルートについては前回の記事を参照されたい。飯道山までの登山道は以下の記事からのルートをオススメする。
飯道山・庚申山・岩尾山の三山は甲賀三霊山と呼ばれる。ちなみに伊賀・甲賀の伊賀市には霊山と呼ばれる霊山がある。
どんな人にオススメする山か
今回のコースは庚申山、飯道神社ともに舗装路の林道が大半を占める。舗装路の方が楽という方には良いかもしれない。また前回スルーしてしまった、飯道山の行場についても紹介をしているので、興味のある方ぜひ見て行ってほしい。
基本的に気軽に登れるので、誰にでもオススメできる山である。
駐車場
庚申山広徳寺駐車場が国道307号線沿いにある。信楽高原鉄道の線路に並行して駐車場が並んでいる。
庚申山については登り始める直下に駐車場があり、さらに庚申山頂の手前にも駐車場があるので狭い道を車で進むことに抵抗がなければ、そちらに駐車することをオススメする。
飯道山に登るだけであれば、飯道神社に駐車することをオススメする。そちら側は表参道の雰囲気を楽しめる。そちらについては前回の記事を参照されたい。
登山コース
庚申山は広徳寺までつづく林道を、飯道山については堀越林道を進む。
YAMAPの登山記録を参考までに貼り付ける。
庚申山 飯道神社 甲賀忍者の修行場! / ずんやまさんの庚申山(滋賀県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
疲労度・危険度
毎回、独断と偏見で疲労度と危険度を評価している。
疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。
庚申山方面は舗装路の林道を歩くだけなので、特に危険箇所はない。車の通行にのみ注意すればよいだろう。
飯道神社へのコースでは行場と飯道神社手前で林道から登山道への分岐があるが、登山道が明瞭ではなく、軽い藪漕ぎのようなところがあるので注意する必要がある。
そちら避けて林道をそのまま進むこともできるので、ご自身の好みに合わせて登るようにされたい。少々分かりづらいが登山道への分岐は上の砂防ダムの手前を左(北西方面)に進めば良い。
コースタイム
登りの時間は庚申山山頂までは40分程度、飯道神社までは60分程度かかるとみておけば良いだろう。個人差があるので体力に自信がなければ、時間を多めに見積もっておくことが望ましい。往復では登りの倍程度の時間がかかると考えれば良い。
行場については30分くらいをみておけば十分に周回できるコースである。
標高差
駐車場の標高は330mほどから庚申山山頂406mへの標高差70mほどの登り。飯道神社へは標高330mから標高580ほどの標高差250mを登る。
庚申山(こうしんさん)
庚申山の光徳寺では真鍮が発祥したとの伝説が残る。それに関連する業種の方はこちらに参拝されることもあるそう。
林道を進む
庚申山は山頂の寺まで車で行くことが可能だった。数台駐車することが可能である。わざわざ歩いていったのが徒労に終わった気がした(そんなことは無いが)。時間に余裕があれば歩いても良いと思う。
特に何も調べずにYAMAPの地図だけを確認して行ったので、登山道があるものだと思っていた。普通に舗装路の道が続いている。ただし基本的に道が狭いので、すれ違いは困難である。
遊歩道
上の写真の分岐から遊歩道に行けるが、これは完全に罠。通らない方が良い。
最初は整備された遊歩道かと思ったが、中盤が全く整備のされていない遊歩道になっていた。草木が生え散らかして歩きにくいところ、軽い藪漕ぎがあるところ、水の流れのせいでほとんど道がわからなくなっているところがある。
そのような踏み跡の少ない道や荒れた道が好きな方は歩いて見るのも楽しいかもしれない。そうでなければ、ここはスルーした方が良い。
展望台
景色がとても良い。鈴鹿の峰々から比良の峰々まで見渡すことができる。車で来て少し歩けば展望台なので、アクセスも良好である。オススメできる。また夜に行けば甲賀市の夜景を楽しむことができるだろう。
飯道山(はんどうさん)
堀越林道を進む
林道へは駐車場から踏切を渡って左(西)から始まる。柵があり、車が通れないようになっているが、歩行者は左側から通り抜けることができる。
林道は川沿いの道を進む。のんびり歩くには舗装路で歩きやすいので良いかもしれない。個人的には登山に来て舗装路を歩くことには少々閉口するので避けたい。林道歩きを目的とするなら、それはそれで楽しめる。
行者コース
行者コースを回り終えた後に別の登山者に「どちら周りが良いか」と聞かれたが、少し悩んで「どちらでも良い」と答えた。
でも強いて言うのであれば、看板が歩いてきた方に向いていることが多かったので、神社手前を左に入っていく道からのルートの方が良いかもしれない。些細な違いなので、どちらでも良い。
大きな岩が面白いコースを構成しているので、結構楽しかった。岩に登ったり、岩の間をくぐったり、岩の上を渡ったり修行を楽しめた。
忍者になりたいのであれば、避けることのできない行場である。忍者志望の方は必ず来るようにしよう。
鎖場
鎖場や岩場を通るときの基本は三点確保である。三点確保とは両手足の4箇所のうち3箇所は確実に岩や地面につけて確保しておく技術である。
三点確保していれば絶対に安全というわけではないが、安定性があるので確実に行うべきである。ついつい手と足が一緒に岩から離れてしまうことがあるので、ゆっくり確実に手足を移動させるようにしよう。
蟻の塔渡り
岩の上を渡っていく。恐怖感を感じる人もいるかもしれないが、僕は問題なかった。ロープが両側にあるので、安心感はある。
平等岩
大きな岩。岩の上に登ることができる。鎖を掴んで登れば、開けた展望が待っている。1番よく見えるのは下に広がるゴルフ場である。
登ってみると結構高い。少々ビビる。
不動の押し分け岩
所見では通り抜けるものとは全く気づかなかった。それぐらい間が狭い。
間を通り抜けることができる。かなり狭いので荷物はおろして通ることなる。もしかするとふくよかな方は通り抜けることができないかもしれない。それくらい細い。
胎内くぐり
押し分け岩ほど狭くはないが、こちらそこそこ狭い。簡単にはくぐり抜けることができないので、面白い。
総括
毎回そう言ってる気がするが、面白い登山であった。行場までは簡単な山歩きがあり、行場はアトラクション的に楽しむことができる。
庚申山は車でアクセスでき、景色もよいので登山者でなくともオススメできる。
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