2017年12月22日の登山記録。
きれいな三角錐をしているので、近江富士は遠くからもよくわかる目印になる。周辺の山を登っていても近江富士はよく見ることがあり、見えると嬉しくなる山だ。
山頂からの景色がよく1時間程度とすぐに登れるので、登山初心者にオススメできる。
登山に慣れた人間からは少々物足りなさはぬぐえないだろう。見た目が秀麗ではあるが、スギ・ヒノキ林が続く単調な登山道で、特段のおもしろさはない。
この山は眺める対象として優秀であるが、単に山頂を目指して登ることに過度の期待は禁物である。しかし歩く道は色々あるので、それを含めると楽しめそうな山である。
誰にオススメする山・コースか
そのきれいな見た目が登山欲をそそる山であることは間違いない。登りやすく、登頂までそれほど時間もかからない初心者にオススメの山である。
ただし山に慣れた人であれば、単調で物足りない登山になる可能性がある。山登りが好きな人であれば楽しいことは間違いない。
・登山初心者
・見るだけではなく登りたい人
・名前が気になっている人
・ご当地富士に登りたい人
あとで調べてみると中腹に山を回るような道があったりするので、もう一度歩いてみたいと思う。
駐車場
御上神社の前に駐車場がある。公衆便所があり、使い勝手がよい。また向かいにコンビニがあるので、飲み物、食べ物を調達してから登ることができる。
お手洗い前には登山の心得も書いてあり、登山初心者で心配な方はこれを熟読してから登り始めるようにしたい。
登山コース・コースタイム
今回は裏登山道から登頂した。主なルートとしては表登山道がある。表登山道は階段が多く、キツいとこもあるようなので、比較的ゆるやかな裏登山道が初心者向けのようだ。
実際に登って見た感想として、裏登山道はそれほどキツいところはなかったので、初心者にもオススメできる。
コースタイムは裏登山道の登りが1時間ほど、下りが50分ほどである。コースタイムとおりに歩ける人であれば2時間程度で登頂、下山できる。
標高差
標高差は300mほどで遅くとも1時間あれば登頂することができる。
御上神社(標高105m)→三上山(標高)432m
ここの300mの標高差を基準にして、標高差600mなら2回分、標高差を900mなら3回分とおおよその目安に使うことができる。
富士山で最も人気の吉田ルートはおおよそ1500mの標高差を登るので、三上山5回分と考えればよいだろう。5回往復できそうであれば、富士山を目指すのもよいかもしれない。ただし三上山を5回も往復するのは飽きもあるので、現実的ではない。
ちなみに伊吹山は標高差が約1200mなので、三上山4回分で富士登山の練習台に最適だ。
疲労度・危険度
毎回、独断と偏見で疲労度と危険度を評価している。
疲労度★~★★★★★(★1個が最も楽)、危険度★~★★★★★(★1個が最も安全)。上記の疲労度、危険度からすると今回のコースは以下のとおりである。
疲労度★
危険度★
登山としてはすぐに登って、すぐに下山できる一番手軽な部類になる。それゆえに初めて山に登る場合はこちらの山に登るとよいかもしれない。
整備された林道で特に危険箇所はない。山頂は崖になっているので、そこにあまり近づかない方がよい。
登山コース
2017年12月22日の過去のことなので、特に考えて写真を撮っていなかった。特に登山道の写真はあまり撮っておらず紹介することができない。
通常の針葉樹林帯なので特筆すべき点はない。
御上神社
まずは神社に参拝してから登り始める。写真は2022年7月2日のもの。
まず鳥居をくぐる。鎮守の森に囲まれて厳かな雰囲気である。すぐ右側が国道8号なので、神社特有の静寂はそれほどではない。
本殿は国宝に指定されている立派な建物で、そこに至る国指定重要文化財の楼門も立派な作りになっている。本殿の前は立ち入りできなくなっていて、拝殿の前でお参りを済ませた。
三上山へ
そこから国道8号を渡り、登山口にて向かって進んでいく。
登山道は針葉樹林の急登だったと記憶している。それほど変化のない単調な登山道で写真をあまり撮影していないので、いきなり山頂に到着の写真からになる。
山頂は木々が生い茂っているが展望台が南方に開けているので、眺望を楽しむことができる。
御上神社の奥宮に参拝した後、しばらく神社の前の岩に座らさせていただき、景色を楽しむ。
山頂からの景色はよい。南西の景色を眺める。手前に野洲川と野洲川大橋、真ん中のビルが、草津市街、右奥が琵琶湖と比叡山である。
江戸時代の一揆のときに役人がこの穴に逃げ込んだといわれる「姥のふところ」がある。里山は下の町の歴史とともにあるところが魅力だと思う。
おもしろみが少ないと冒頭に書いたが、単に登って、景色を楽しみ、下山する。山登りのシンプルで基本的な楽しみを押さえた山である。
総括
登頂を目指すだけで単調になってしまい、少々つまらない山行になったことは今回の反省点である。歩くべき道はたくさんあり、楽しめそうな山であることを下山してから気づいた。また機会を作って登りたい山だ。
カンタンに登れてしまうがゆえに、登頂だけを目標にしたつまらない登山にしがちなので、注意したいと教えてくれた山でもあった。
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